次のウェアを選ぶとき、最初に惹かれるのは色やシルエットかもしれません。けれど雪山では、リフトで待つ時間、汗をかいて滑る時間、座ってバインディングを締める時間が一日の中に同居します。写真で気に入った一着を、その一日でも好きでいられるか。新作を見るときに、私たち編集部が大切にしたい視点です。
ニューエラジャパン合同会社が2026年10月5日に発表した「NEW ERA SNOWBOARDING」2026-27コレクションは、ジャケット・パンツからフーディー、ソックス、グローブまでを揃えるラインアップ。10月8日から順次発売すると案内しています。今回は、着こなしの違い、メーカーが示す機能、揃えるときの予算を見ていきます。
雪の入り込みや蒸れへの装備が明記されたTECH MOUNTAINと、ロゴやパイピングが表情をつくるモデル。価格表だけで決めず、使いたい機能がどの型に付くのかを確かめると、候補を絞りやすくなります。
まずは着こなしから。白系と黒系で変わる、雪山での印象


公式ルックでは、白系で上下を揃える装いと、黒を基調にロゴを見せる装いが目を引きます。同じブランドでまとめても、色面の取り方で印象が変わる。板やブーツを買い替えなくても、ウェアから冬の気分を更新したい人には楽しい見方です。
ただし、モデル着用写真で感じるゆとりと、自分が着たときのゆとりは同じとは限りません。普段の服のサイズだけで選ばず、滑るときのインナーを重ね、腕を前に出す、しゃがむ、足を上げるところまで試したい。見た目と動きやすさを、一度に確認できます。
TECH MOUNTAIN|雪の侵入と蒸れへの装備を確認


リリースでパウダーガードとベンチレーションの搭載が明記されているのは、SNOW JACKET TECH MOUNTAINとSNOW PANTS TECH MOUNTAINです。前者は雪がウェア内へ入るのを抑えるための装備、後者は衣服内の蒸れを軽減するための装備として紹介されています。
この二つを確認したいのは、名前に「MOUNTAIN」と付くからだけではありません。転んだ後に雪が入りやすい場所、動いた後に熱がこもる場所を、自分の経験から思い出してみる。その不満に対応する装備があるかを見れば、価格差を判断する理由が具体的になります。
編集部としては、店頭でベンチレーションの位置と開閉のしやすさ、パウダーガードの収まり、手持ちのインナーとの相性を確かめたいところ。搭載の有無を読むだけでなく、自分が使う姿まで想像するのが、用具選びの次の一歩です。
耐水圧・透湿度は「選ぶ材料」。暖かさまで決める数字ではない
| 項目 | 発表内容 | 選ぶときの確認点 |
|---|---|---|
| 耐水圧 | 10,000mm以上 | 数値と併せて、縫い目の処理や開口部のつくりを見る |
| 透湿度 | 5,000g/m²/24hr以上 | 内側に着る服、ベンチレーションの有無も確認する |
| 縫い目 | フルシーム加工 | リリースでは縫い目からの水の侵入を防ぐ加工として説明 |
| 表面の加工 | 撥水加工を施したDRYERA | 防水関連の数値と、表面の水をはじく加工を分けて読む |
| TECH MOUNTAINの装備 | パウダーガード/ベンチレーション | 位置、使いやすさ、着用時の収まりを確認する |
数値・機能はメーカーのプレスリリースに基づくもので、編集部による実測値ではありません。試験条件、モデル別の詳細な仕様は商品ページ・販売店でご確認ください。
耐水圧や透湿度は比較の手がかりですが、それだけで「どの天候でも快適」「この数字なら暖かい」とまでは判断できません。今回のリリースにも、モデルごとの中綿量や推奨気温、試験方法までを揃えた比較はありません。保温性が気になる人は内側のつくりも確認し、いつ・どこで・どんなペースで滑るかを店頭で伝えると相談しやすくなります。
WORDMARKとPIPING|ロゴで見せるか、ラインで見せるか


WORDMARKはロゴがスタイリングの軸になるシリーズ。掲載写真では、ジャケットの切り替えと袖の文字、パンツの大きなワードマークが視線を引きます。上下の色を揃えるだけでなく、手持ちの無地のウェアと組み合わせたときの見え方も考えたくなります。


PIPINGは、生地を横切るラインがアクセントになるシリーズです。掲載写真では、ジャケットとパンツそれぞれに線のデザインが見え、ロゴとは違う方法でシルエットを印象づけています。自分の板の色、ゴーグル、グローブまで並べてみると、写真一枚からは見えなかった組み合わせが浮かびます。
一方、TECH MOUNTAINに明記されたパウダーガードとベンチレーションを、他の型にも同じように備えると読み替えることはできません。気に入った型に必要な装備があるかは、購入前に個別の商品説明で確認しましょう。
上下でいくら? 3系統の予算を一度に比較
| シリーズ | ジャケット | パンツ | 上下合計 |
|---|---|---|---|
| TECH MOUNTAIN | 37,400円 | 30,800円 | 68,200円 |
| WORDMARK | 31,900円 | 25,300円 | 57,200円 |
| PIPING | 31,900円 | 25,300円 | 57,200円 |
上下で比べると、TECH MOUNTAINとの差は11,000円。これは商品の優劣を示す数字ではなく、機能とデザインにどこまで予算を配分するかを考えるための差です。すでに気に入ったパンツがあるなら、ジャケットだけ更新する選び方もあります。
なお、この表は発表価格の単純合計で、割引・送料・在庫状況を反映していません。色やサイズの選択肢も、販売店ごとの取り扱い確認が必要です。
フーディーと小物。ウェアの内側まで目を向ける


撥水性を備えるプルオーバーフーディーは、メーカーが保温性とゆとりのあるシルエットを紹介する一着。ミッドレイヤーとしての使い方も提案されています。ここで見たいのは、フーディー単体のサイズ感だけでなく、ジャケットを上に着たときの肩まわりとフードの収まりです。大きめの見た目が好みでも、重ねた状態で動けるかは別に確認したい点です。
フーディーの撥水性を、スノージャケットと同じ防水仕様と受け取ることもできません。天候や滑り方に合わせ、外側に何を着るかまで組み立てましょう。
ソックスは、スノーボード・スキーブーツに適した長さと、足の部位に応じたクッション性をメーカーが挙げています。新しいソックスを選ぶなら、いつものブーツで履いてみるのが確実です。生地の厚みが変わったときの窮屈さ、足首を曲げたときの収まりまで、ブーツとの組み合わせで見ていきたいところです。


グローブはミトン型と5本指型を用意し、ウォータープルーフ素材とグリップ面の山羊革を採用したと発表しています。形を選ぶときには、保温性の印象だけで決めず、バインディング、ファスナー、ゴーグルなどを触る普段の動作を思い浮かべたい。操作のたびに外すのか、付けたまま扱えるのかで、一日の使い勝手が変わります。
フーディー14,300円+ソックス2,750円+グローブ1組9,900円=26,950円。上下に足すと、TECH MOUNTAINは95,150円、WORDMARK/PIPINGは84,150円です。すべて買い足す必要はありません。手持ちの用具と組み合わせ、必要なものから更新するための計算例です。
購入前は「滑る姿勢」で試着する

私たちが今回のラインアップを見て感じるのは、ウェアを選ぶ楽しさが、スペック表と着用写真の両方にあることです。その二つを店頭でつなぐなら、直立した鏡の前だけで終わらせない試着が役立ちます。
- しゃがむ:膝・腰・裾の動きと、パンツの収まりを見る。
- 腕を前に出す:肩まわりが突っ張らないか、袖の長さが自分に合うかを確認する。
- 重ねる:実際に使うインナー、フーディー、グローブと合わせる。
- 触って操作する:ポケット、換気部、袖口など、使いたい部分へ手が届くかを見る。
「この色で滑りたい」と思えることは、冬を待つ楽しみの一つです。その気持ちを出発点に、必要な装備と動きやすさまで確かめる。ニューエラの新作は、そんな順番で見ていくと、自分に合う一着を探しやすいコレクションではないでしょうか。
発売情報・公式の確認先
メーカー発表では2026年10月8日(木)から順次発売。販売先はニューエラ新宿サウス、千葉、心斎橋、仙台、札幌と公式オンラインストアです。店舗によって取り扱いのないアイテムがあると案内されています。掲載は2026年10月5日の発表に基づき、現時点の店舗在庫を示すものではありません。
文・構成:SNOW MAKING編集部
出典:ニューエラジャパン合同会社が2026年10月5日にPR TIMESで発表した「NEW ERA SNOWBOARDING」2026-27シーズン最新作のプレスリリース。アイキャッチ・本文画像提供:ニューエラジャパン合同会社(同リリース掲載画像)。掲載価格はすべて税込のメーカー発表価格。価格合計・比較表は編集部作成。着用感・性能の実測レビューではなく、公式情報に編集部の選び方の視点を加えた記事です。

