2026–27 WINTER|長野・竜王
一日中滑りたい人と、雪景色や食事をゆっくり楽しみたい人。同じ旅行でも、雪山で過ごしたい時間は少しずつ違う。長野県山ノ内町の竜王スキーパークで始まる冬のグランピングは、そんな同行者同士の旅を考えるときに気になる選択肢だ。
日本スキー場開発は2026年10月20日、「SORA GLAMPING RESORT」の冬季営業を発表した。宿泊期間は2026年12月19日(土)〜2027年4月4日(日)、予約受付は10月23日(金)開始。あわせて、スキー場のインフォメーションセンター内に有料の「Premium Lounge」が新設される。
暖房付きのドームに泊まることだけでなく、夕食を取る場所、滑らない日の移動、到着からチェックインまでの居場所まで用意される。冬の宿を選ぶ人に向けて、発表済みの内容と、予約前に確かめたい点を整理した。
アイキャッチ画像:日本スキー場開発株式会社/PR TIMES(発表資料掲載素材)。
標高1,000mのドームで過ごす、冬の一晩
SORA GLAMPING RESORTの宿泊エリアは標高約1,000m。ドーム型テントには暖房を備え、各区画は段状に配置されている。運営側によると、前方の区画と5m以上の高低差を設けることで、テント同士が眺望を遮りにくい構成にしているという。
選ぶときに考えたいのは、「何本滑れるか」に加えて、夕方から翌朝までをどこで過ごしたいかだ。雪景色を眺める時間や、食後に部屋でくつろぐ時間も旅の目的にしたいなら、通常のホテルとは違う滞在の形として比較しやすい。
一方、暖房のある客室でも、冬の山であることは変わらない。食事や共用設備への移動には防寒着と滑りにくい靴を用意したい。晴天、星空、雲海は気象条件に左右されるため、特定の景色を見られることを前提に予定を詰めすぎない方がよさそうだ。
一日一組限定の「雲海キャビン」も
ドーム型テントとは別に、スイート仕様の「雲海キャビン」も用意される。こちらは一日一組限定で、プライベートテラス付き。誕生日や記念日など、部屋で過ごす時間を大切にしたい旅なら、空室と条件を先に確認しておきたい。
「一日一組」は施設全体の受け入れ数ではなく、雲海キャビンの設定だ。部屋タイプによって定員や料金、設備が異なるため、写真の印象だけでなく予約画面の客室説明まで読んで選ぼう。

冬の夕食は、屋内ラウンジでしゃぶしゃぶ
冬季の夕食には、信州の食材を使ったしゃぶしゃぶが用意される。食事場所は「レセプション&カフェラウンジ」内。夏のグランピングから屋外BBQを想像する人もいると思うが、今回の冬季発表では、屋内で食事を取る形が案内されている。
このレセプション&カフェラウンジは2026年9月にリニューアルした施設で、シャワー、洗面、トイレも備える。冬の泊まり方を考えるうえでは、食事と水回りの位置が分かることも大切だ。共用設備までの動線や利用時間、客室に備わる設備は、選んだ部屋の条件とあわせて確認しておくとよい。

子どもと泊まるなら、食事の内容や量、提供時刻も確認したい。食物アレルギーへの対応や幼児の食事・寝具の扱いは、今回の発表だけでは判断できない。必要な条件がある場合は、予約確定前に施設へ相談するのが確実だ。
滑る人と観光する人、それぞれに宿泊者向けオプション
宿泊者には、リフト券、スキー・スノーボードのレンタル、雪山観光のオプションが用意される。公式の宿泊者特典ページでは、次の価格が案内されている。
| 内容 | 公式掲載の宿泊者価格 | 見ておきたい点 |
|---|---|---|
| スキーリフト券 | 大人3,000円、子ども(4歳以上)1,500円。ともに税込 | 利用日、有効範囲、受け取り方法、ICカード保証金の扱い |
| SPICY RENTALのフルセット | 板・ブーツ・ウエアのセット5,000円(税込) | サイズ、利用期間、小物の含有範囲、申し込み方法 |
| 雪山バギークルーズ付きSORA terrace観光プラン | 大人3,000円、子供1,500円と掲載 | 子供の年齢区分、税区分、受付方法などの細則は予約時に確認 |
これらは宿泊者向けのオプション価格であり、宿泊費そのものではない。特典ページの通常価格欄は平日料金に相当するため、全日一律に「通常料金の半額」と受け取らないようにしたい。
たとえば、道具を一式借りて滑る大人一人なら、上記のリフト券3,000円とレンタル5,000円で、追加費用の小計は8,000円となる。これはあくまで二つのオプションを足した例で、宿泊費、交通費、小物、保証金などを含む旅の総額ではない。すでに用具を持っている人や、滑らずに観光する人とは、必要な予算が変わる。
滑らずにSORA terraceへ行くなら、観光プランの日程を別に見る
スキーやスノーボードをしない人には、「雪山バギークルーズ付きSORA terrace観光プラン」がある。スタッフが運転する雪上バギーでインフォメーションセンターからロープウェイ山麓駅へ移動し、そこからロープウェイで標高1,770mの山頂エリアへ向かう流れだ。
ここで気をつけたいのが営業期間の違い。公式の観光プラン案内では、運行期間は2026年12月19日(土)〜2027年3月22日(月・祝)。グランピングは4月4日までと発表されているが、観光プランまで同じ日程で利用できるとは限らない。

通常の観光プランは当日窓口受付とされ、受付時間は9:00〜15:00。所要時間はSORA terrace滞在を含め約1.5〜2時間が目安と案内されている。宿泊者特典の申し込み方は別途確認が必要だ。積雪や天候による変更・中止もあるため、帰りの電車やバスまで余裕を持たせておこう。
山頂のカフェで休憩できても、移動には屋外の雪道が含まれる。滑らない日も、手袋や帽子、十分な防寒、雪に対応した靴を忘れずに。「スキーの道具がいらない」と「冬の装備がいらない」は、分けて考えたい。
新しいPremium Loungeは、到着前後の居場所にも
今回もう一つ発表されたのが、インフォメーションセンター内に新設される「Premium Lounge」だ。深めのソファ、カウンター、テーブル、こたつ席を用意し、フリードリンクや軽食、全席の電源コンセントとWi-Fi、更衣室を備える。
営業期間は2026年12月5日(土)〜2027年4月4日(日)、営業時間は8:00〜18:00。利用料金は大人(中学生以上)2,000円、子ども(4歳以上・小学生以下)1,000円で、ともに税込。3歳以下は無料と発表されている。

グランピングの受付も兼ね、チェックイン前やチェックアウト後の滞在にも利用できると案内されている。ただし、宿泊者ならラウンジ料金が無料になる、という記載は今回の発表にはない。宿泊プランに含まれるか、別料金かは予約時に確認したい。
ラウンジとロープウェイ優先乗車を組み合わせるセットプランも予定されているが、セット料金や詳しい条件は発表資料では確認できなかった。通常のラウンジ料金だけで優先乗車まで利用できるとは考えず、追加情報を待とう。
なお、夕食会場の「レセプション&カフェラウンジ」と、今回新設される「Premium Lounge」は、名前が似ていても案内されている場所と役割が異なる。到着したらどこで受け付け、どこへ移動するのか。初めて訪れる人ほど、事前の案内を確認しておくと落ち着いて動ける。
予約前は、宿泊・滑走・観光の三つを重ねて確認
| 施設・サービス | 発表されている期間 | 注意点 |
|---|---|---|
| SORA GLAMPING RESORT | 2026年12月19日〜2027年4月4日 | 10月23日予約開始。冬の宿泊価格は日程・プランで確認 |
| Premium Lounge | 2026年12月5日〜2027年4月4日 | 8:00〜18:00。有料。宿泊との料金関係を確認 |
| 竜王スキーパーク | 2026年12月5日〜2027年4月4日予定 | 日中8:15〜17:00。ナイターは営業日・期間が別設定 |
| 雪山バギークルーズ付き観光プラン | 2026年12月19日〜2027年3月22日 | 積雪・天候で変更あり。宿泊営業の終了日とは異なる |
通常期間のリフト&ロープウェイ1日券は、大人が平日6,000円、土日祝6,200円、子どもが平日3,000円、土日祝3,200円。初滑り・春スキー期間は別料金で、ICカード保証金として現金500円が必要となる。宿泊者特典を使わない日も滑るなら、その日の券種と条件で計算しておきたい。
車でのアクセスは信州中野ICから約30分と案内されている。公共交通では湯田中駅から無料シャトルバス、飯山駅から予約制の有料シャトルバスが運行される。冬道では所要時間が変わり、バスの便も旅程を左右する。宿を確保するときに、到着便と帰りの便も一緒に調べておこう。
- 泊まる日と人数で、宿泊総額・食事・寝具・キャンセル条件を確認する。
- 希望する客室の水回り、共用設備までの動線、チェックイン・アウト時刻を確認する。
- 宿泊者特典の適用日、利用回数、受け取り方法、保証金を確認する。
- 観光プランやラウンジを利用するなら、それぞれの営業日と追加費用を確認する。
- 出発前に積雪・営業状況、冬道装備、シャトルバスの時刻と予約を再確認する。
一緒に行く人の「滑らない時間」から宿を選ぶ
同じゲレンデへ行っても、朝から最後の一本まで滑りたい人もいれば、半日で切り上げたい人もいる。食事を楽しむ、山頂の景色を見に行く、暖かな場所で待つ。そうした選択肢が見えていると、旅の相談もしやすくなる。
SORA GLAMPING RESORTの冬営業と新ラウンジは、竜王での滞在を考える材料を増やしてくれる発表だ。気になる人は、まず10月23日からの冬季予約で部屋と総額を確認し、そのうえで滑走と観光を足していく。全員が同じように滑ることを前提にしない冬の旅を、組み立ててみたい。


