雪が良い山へ、今日は北へ。次の週は、まだ知らない山へ。
一つのスキー場に通い続けるシーズン券でも、毎回ゼロから買う一日券でもない。earth hopper(アースホッパー)は、全国の提携フィールドを巡りながら使う「回遊型」のサービスです。
今季はどこをホームにしよう。私もスキー場を巡る予定を立てるたびに考えます。けれど、雪が良い場所は毎週変わり、仲間の行きたい山も変わる。earth hopperは、行き先を一つに決めずに提携施設を巡りたい人のための選択肢です。峰山 直の目線で、使い方と向き不向きを整理します。
現在、新規利用者の中心となるのは「Club EARTH HOPPER」です。以前のように決められた枚数を先にまとめ買いするだけではなく、年会費を払い、使うたびに施設利用券を購入してマイルを貯める仕組みになっています。
earth hopperは、普通の共通シーズン券と何が違う?
単一スキー場のシーズン券
同じ山へ何度も通うほど価値が高い。ホームゲレンデを決めたい人向け。
グループ共通シーズン券
系列・地域内の複数スキー場を回遊。滑走回数が多い人ほど使いやすい。
earth hopper
北海道から西日本まで異なる運営母体の山を横断。天気や旅程で行き先を変える人に合う。
一番の個性は、同じ施設の利用を原則として年2回までにしていることです。制限に見えますが、これは「同じ場所だけで使い切る」のではなく、知らない山へ出かけるきっかけをつくる設計。回数無制限のシーズン券とは目的がまったく異なります。
新規の人は「Club EARTH HOPPER」を見る
1マイル=1円として、次の施設利用券購入時に利用できます。
例えば公式サイトでは、6,000円のリフト1日券を購入した場合に1,500マイルが付与される例が紹介されています。実際の付与率はカテゴリーや条件によって異なり、マイルを使って割引購入した場合は、割引後の支払額が付与計算の基準です。
Standardはどうなる?
「Earth Hopper Standard」は16枚のチケットを持つ従来型のパック商品で、年間10〜12日ほど遊ぶ人を想定したプランです。ただし公式案内では、Standardの購入は過去に購入履歴のある人が対象で、新規申込みは終了しています。ClubとStandardは同時保有・併用できないため、初めて検討する人はClubを基準に考えると迷いません。
初めてでも迷わない、利用までの6ステップ
公式LINEから登録を開始。購入から発券までの入口になります。
購入しただけでは利用できません。マイページとLINEを連携します。
利用者本人の情報を入力し、パスを有効化します。
施設一覧で対象券、利用期間、除外日、発券方法を確認します。
Clubは都度購入型。保有マイルがあれば1マイル=1円で使えます。
案内に従いQRコード等で手続き。自動発券対応施設なら窓口の手間も軽減されます。
LINE連携、本人情報登録、利用施設の詳細確認までは自宅で済ませましょう。現地では通信状況や混雑の影響もあります。スマートフォンの充電、LINEへのログイン状態、利用画面の場所も確認しておくとスムーズです。
どんなスキー場を巡れる?
公式サイトでは全国約50か所のスキー場を案内しています。大規模リゾート、雪質で知られる山、都市圏から日帰りしやすい施設、地域に根差したローカルゲレンデまで、運営会社の枠を越えた顔ぶれです。
ニセコアンヌプリ、カムイスキーリンクス、安比高原、夏油高原、たざわ湖など
川場、丸沼高原、アライ、赤倉観光、白馬八方尾根、つがいけ、竜王など
福井和泉、高鷲&ダイナ、ハチ・ハチ北、恐羅漢、久万スキーランドなど
※上記は一例です。提携施設、対象券、利用期間は変更される場合があります。出発前に必ず各施設の詳細ページをご確認ください。
買う前に確認したい5つの注意点
向いている人
- 雪予報を見て行き先を変えたい
- シーズン中に複数地域を旅する
- 初めてのスキー場を開拓したい
- 冬以外もMTBやSUP等で遊びたい
慎重に比較したい人
- 一つのホームへ何十日も通う
- 毎回同じ施設を利用したい
- スマートフォン操作を避けたい
- 対象施設までの交通費が大きい
- 各施設は原則2回まで:同じ山へ集中するなら、そのスキー場のシーズン券も比較しましょう。
- 施設ごとに条件が違う:利用期間、除外日、対象リフト券、引換方法などは一律ではありません。
- 年会費だけで滑れるわけではない:Clubは利用券を都度購入し、マイル還元を受ける会員制です。
- 還元率は常に一律25%ではない:公式表記は「最大25%」。カテゴリー・キャンペーン等で変わります。
- 交通費まで含めて計画する:お得さだけで遠方へ行くより、旅行・宿泊・仲間との予定を組み合わせると価値が高まります。
お得さより面白いのは「雪を選べる」こと
シーズン券を買うと、少し条件が悪くても「せっかく持っているから」と同じ山へ向かいがちです。earth hopperなら、降雪予報、風、標高、混雑、同行者のレベルに合わせて候補を変えられます。
例えば、ハイシーズンはパウダーを求めて北へ、家族と行く日はアクセスと設備で選び、春は標高の高い山へ。スキー場を「所有する券」ではなく、その日の最適解を探すためのネットワークとして使えることが、このサービスの本当の魅力ではないでしょうか。
知らなかった山へ行くきっかけにも
提携する山を眺めて「ここにも滑れる場所があるんだ」と気付けるのも、巡る楽しさの一つ。公式が公表した2024-25シーズンの実績・ユーザー調査には、初訪問や久しぶりの来場が生まれている様子が表れています。以下の数値はサービス全体の実績で、個人の利用回数を示すものではありません。
有名な山を目的地にした旅でも、途中の小さなスキー場へ寄る選択が生まれます。私も山を巡るときは、リフト券だけでなく、その土地の食事や温泉まで調べます。次の旅で行きたい場所が一つ増えることが、回遊型サービスの楽しさだと思います。
峰山 直の選び方――まず行きたい山を三つ挙げる
earth hopperを検討するなら、いきなり年会費やマイルだけを見るより、今季訪ねたい提携スキー場を三つ挙げてみたい。利用回数や対象日、予約方法を一つずつ確かめ、移動費まで含めて通常の一日券や単一施設のシーズン券と比べます。
一つの山へ毎週通う人には別の券が合うかもしれません。一方、雪を追って知らない山に行くこと自体が好きなら、行き先を選べる楽しさは大きい。私なら「次の休日に本当に出かけたい山があるか」を最後の決め手にします。
最新の対象施設・利用条件を確認
提携施設や利用期間は更新されます。購入前・出発前に公式情報をご確認ください。
出典・参照:earth hopper公式サイト「TOP」「アースホッパーについて」「Club EARTH HOPPER」「提携施設」「ご利用について」(2026年9月22日確認)。料金・施設・利用条件は変更される場合があります。本記事は公式情報を基に峰山 直が滑り手の視点で構成・解説したものです。


