「子どものリフト券が無料」と聞くと、家族で雪山へ行く予定を立てやすくなります。ただ、私が先に確かめたいのは、無料になる年齢と日付、そして家族全員でいくら払うのかです。
子どもが二人なら、その二人分のリフト代が浮く意味は小さくありません。一方、親のリフト券、道具、ウェア、交通費は残ります。無料という言葉だけで行き先を決めず、家族の総額と、子どもが無理なく楽しめる環境を一緒に見たいと思います。
情報確認日:2026年10月4日。公式サイト・運営会社の発表を参照しています。営業・料金・対象条件は変更される場合があるため、購入・出発前にリンク先の最新案内をご確認ください。
小学生までのリフト料金が無料の施設、特定日のみ無料になる制度、有料の参加費で対象施設を利用できるパスは、別の選択肢です。本記事では混ぜずに紹介します。全国すべての施設を網羅する一覧ではありません。
小学生までのリフト料金が無料のスキー場|プリンスの9施設
プリンススノーリゾーツの公式「キッズ体験プログラム」では、次の9施設で小学生までの子どものリフト料金を無料と案内しています。まずは近い地域から候補を探してみてください。
| 地域 | 対象施設 | 対象の目安 |
|---|---|---|
| 北海道 | 富良野スキー場 | 小学生まで |
| 岩手 | 雫石スキー場 | 小学生まで |
| 新潟 | 苗場スキー場/かぐらスキー場/六日町 八海山スキー場/妙高 杉ノ原スキー場 | 小学生まで |
| 長野 | 軽井沢プリンスホテルスキー場/志賀高原 焼額山スキー場 | 小学生まで |
| 群馬 | 万座温泉スキー場 | 小学生まで |
共通案内に載る施設の一覧です。各施設の今冬の営業日、運行範囲、無料券の受け取り方法、観光利用・別料金施設の扱いは個別に確認してください。小学生までという条件を、中学生までと読み替えることもできません。
軽井沢では「滑るための券」と「観光リフト」を分けて確認
軽井沢プリンスホテルスキー場の2026-27料金案内では、滑走用の子ども券は無料ですが、事前Web購入には100円の手数料がかかります。観光リフトは別の料金区分です。「子ども無料なら、雪遊びも観光も全部無料」と考えないことが大切です。
私は、無料の対象を小さな文字で探すより、予約の前に「何をしたいか」を決めるほうがよいと思っています。滑るのか、そり遊びなのか、景色を見るのか。やりたいことと券の種類を揃えるだけで、当日の迷いが減ります。
出典:軽井沢プリンスホテルスキー場公式「リフト料金・ご購入」
特定日に無料|志賀高原「スキーこどもの日」
志賀高原の2026-27全山共通券の案内では、12月から4月の第3日曜日に、小学生以下のリフト1日券が無料になります。毎日無料の制度ではなく、日付を合わせて利用する方法です。
| 年 | 対象日 |
|---|---|
| 2026年 | 12月20日(日) |
| 2027年 | 1月17日(日)/2月21日(日)/3月21日(日)/4月18日(日) |
同じ志賀高原でも、焼額山の子ども無料券と、全18スキー場を利用する全山共通券では、考える範囲が違います。別のエリアへ滑りに行く予定があるなら、無料券で使えるリフトを窓口で確かめましょう。
出典:志賀高原索道協会公式「2026-2027 リフト券窓口販売料金」
完全無料とは別枠|NSDキッズプログラム
NSDキッズプログラムは、小学生以下を対象に、参加費を払って対象スキー場を利用する制度です。確認時点の案内は1人1,800円で全国16施設。参加費があるので、本記事の「完全無料」の一覧には含めません。
| 地域 | 対象スキー場 |
|---|---|
| 長野 | 白馬八方尾根/白馬岩岳/つがいけ/鹿島槍/菅平高原/竜王 |
| 群馬 | 川場/丸沼高原/オグナほたか/ホワイトワールド尾瀬岩鞍 |
| 新潟 | 石打丸山/アライマウンテンリゾート |
| その他 | みやぎ蔵王えぼし(宮城)/めいほう(岐阜)/福井和泉(福井)/びわ湖バレイ(滋賀) |
公式トップの募集案内は2027年1月31日まで。2月以降は価格が変わると説明されています。郵送は送料が別で、レンタルも別料金。ナイターやキッズパークなどの利用範囲も施設ごとに違います。白馬岩岳では初回のパス引き換えができないという条件もあるため、初回の行き先と受け取り方まで確認して申し込みたいところです。
出典:NSDキッズプログラム公式「プログラムについて・よくある質問」
家族4人の総額はいくら変わる?|仮の計算で整理
大人2人・小学生2人の日帰りを想定します。以下は実在施設の料金比較ではなく、子ども券の有無が総額に与える影響を示す仮定です。大人券とその他の費用を同じにして比べています。
| 費目 | 子ども券が有料 | 子ども券が無料 |
|---|---|---|
| 大人のリフト券 | 6,000円×2=12,000円 | 6,000円×2=12,000円 |
| 小学生のリフト券 | 3,000円×2=6,000円 | 0円 |
| 道具・ウェア等のレンタル | 家族合計16,000円 | 家族合計16,000円 |
| 交通・駐車場 | 家族合計8,000円 | 家族合計8,000円 |
| 食事・飲み物 | 家族合計6,000円 | 家族合計6,000円 |
| 合計 | 48,000円 | 42,000円 |
ただし、無料の施設への移動費や大人券が合計6,000円高くなるなら、総額の差はなくなります。発券手数料・スクール・保険等が必要な場合は別に足してください。
私なら、浮いた金額を全部「節約できた」で終わらせず、最初のレッスンや、途中の休憩にも回したいと思います。子どもの一日は、大人が滑った本数だけでは測れません。少し滑って、お昼を食べて、もう一度やってみる。そのペースで楽しめることにも価値があります。
無料券より先に、デビューしやすい環境を見る
家族でスキー場を選ぶとき、私が比較表にもう一列足したいのは「休みやすさ」です。レンタルからゲレンデまで長い移動があるか、初級コースの入口は分かりやすいか、トイレや休憩室へ戻りやすいか。料金表に出ない負担も、親子の満足度に関わります。
リフト券が無料でも、子どもが一人で乗り降りできるという意味ではありません。初めてなら、スクールの受け入れ年齢、スキーとスノーボードの対応、保護者の同伴条件も確かめてください。まだリフトを使わない日には、雪遊びエリアの料金と動く歩道の扱いを比べるほうが計画に合うこともあります。
よくある質問|「子ども無料」の読み違いを防ぐ
中学生も無料になりますか?
今回紹介したプリンスの制度は小学生まで、志賀高原の対象日とNSDも小学生以下です。年齢だけでなく学年区分を確認してください。
道具やスクールも無料ですか?
リフト料金の無料と、レンタル・スクール・雪遊び施設の無料は別です。それぞれの料金を足して比較します。
無料の日なら、家族旅行も必ず安くなりますか?
大人券、交通、食事、宿泊などを含めた総額で決まります。同じ人数・同じ日程・同じサービスの範囲で比べましょう。
もう一度行ける予算を、家族でつくる

子ども無料の施策は、最初の一回を後押しするだけでなく、「次も行こうか」と思える入口にもなります。私は、その二回目をつくれる選び方を大切にしたい。無料の対象を確かめ、親も子も無理のない一日にする。料金の比較が、家族の冬を増やすきっかけになればうれしいです。
文:峰山 直。公式情報をもとに、私の視点で選び方と予算の考え方を整理しました。比較表・計算例はSNOW MAKINGで作成しています。


