子どもを雪山へ連れていくには、リフトとレッスンを用意するだけでは足りない。道具を整え、食事をし、初めての失敗を翌日の挑戦につなぐ。その一連の時間を「冬の体験」として設計しているのが、あばれんぼキャンプの宿泊型スキー&スノーボード教室だ。
野外教育に取り組む特定非営利活動法人・野外遊び喜び総合研究所が企画し、旅行の企画・実施は旅行業登録を持つ合同会社ACT あばれんぼキャンプツアーズが担う。2026-27シーズンは小学校1年生から中学校3年生を対象に、新潟県の妙高 杉ノ原スキー場で開催。初参加者の申込受付は10月5日に始まった。
「滑り」と「暮らし」を別の専門家が支える
この教室の特徴は、役割の分け方にある。雪上での指導は現地のプロのインストラクターが担当し、キャンプスタッフは道具の準備、食事、体調管理など生活面を支える。スタッフは子ども6~7人に1人の体制で、旅行には添乗員も同行する。年内コースではレベル別の班で練習し、スキーはSAJ、スノーボードはJSBAの検定に挑む。
滑る技術の習得と、親元を離れて数日を過ごす経験を一つの旅にまとめている。宿に戻った後は写真や動画で滑りを振り返り、次の日の目標を考える。スキー場で得た「できた」を、食卓や班での会話につなげる設計だ。
宿の食事と地域の受け入れも、プログラムの一部
宿泊先は妙高市杉野沢の富士美荘。年内の4泊コースは食事12回を宿で取る。昼を含めて宿で過ごす時間を確保することで、雪上での練習と生活の切り替えが生まれる。地域の宿とスキー場、雪上指導の専門家が一つの体験を支える形は、スキー場単独の集客施策とは違う広がりを持つ。

19万円からの料金は、何を含んでいるか
年内のスキー4泊5日コースは小学生19万円、中学生21万円。スノーボードは小学生20万円、中学生22万円。年明けのスキー2泊3日コースは小学生13万2,000円、中学生15万4,000円だ。交通費、宿泊費、所定回数の食事、体験料を含み、用品レンタルは別料金となる。
| コース | 日程 | 小学生/中学生 | 定員 |
|---|---|---|---|
| 年内スキー4泊5日 | 12月26~30日 | 19万円/21万円 | 15人 |
| 年内スノーボード4泊5日 | 12月26~30日 | 20万円/22万円 | 5人 |
| 年明けスキー2泊3日 | 1月3~5日 | 13万2,000円/15万4,000円 | 15人 |
価格だけを見れば、気軽に申し込める旅行ではない。主催者が示しているのは、少人数の班、専門家の分担、宿での食事、夜の振り返り、移動と同行まで含めた料金の考え方だ。選ぶ家庭にとっては、技術だけでなく、安全面の体制、子どもの生活、検定の有無を具体的に比較できることが大切になる。

雪山に触れる入口を、誰がどう作るか
リリースは「レジャー白書」の数字を引き、スキーとスノーボードの参加人口が1998年の合計約1,800万人から2024年には約420万人になったと説明する。家族で毎冬滑りに行く習慣がない子どもにとって、学校や家庭以外の団体が用意する数日間は、雪との出会いの入口になり得る。
業界の視点で注目したいのは、旅行会社、野外教育団体、宿、スキー場、インストラクターが役割を持ち寄っている点だ。滑走人口を増やす成果をこのプログラムだけで測ることはできない。それでも、初めての一回を安心して預けられる形に組み立てることは、次のスキーヤーを迎える土台になる。
会場は積雪状況によって近隣のスキー場へ変わる場合がある。レンタル用品は別料金で、食物アレルギーへの対応範囲は事前相談が必要。参加を検討する際は、空き状況と旅行条件をあばれんぼキャンプの特設ページで確認してほしい。
資料:特定非営利活動法人野外遊び喜び総合研究所「あばれんぼキャンプ スキー&スノーボード教室 2026-2027」(PR TIMES、2026年9月29日配信)。写真・図版提供:あばれんぼキャンプ/PR TIMES。参加人口は同リリースが引用した日本生産性本部『レジャー白書』各年版による。

