OGASAKAは「上手い人の板」だけじゃない――ゲレンデも新雪も楽しむ板選び

青空の下、スキーヤーが滑る広い雪のゲレンデとリフト スキー・スノーボード用具

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朝いちばんの締まったバーン。昼にはやわらかくなる雪。運がよければ、コース脇に少しだけ残っている新雪。僕が各地のスキー場を巡るときに欲しいのは、ひとつの斜面で速い板より、一日の表情の変化を一緒に楽しめる板だ。

「OGASAKA」と聞くと、検定や技術選に挑むスキーヤーの板を思い浮かべる人は多いだろう。確かに、その世界で存在感のあるブランドだ。でも2026–27シーズンのラインナップを見渡すと、ゲレンデを気持ちよく巡るためのUNITYも、ゲレンデと新雪を行き来したい人に向くE-TURNもある。僕のように、競技も検定もしていないスキーヤーにこそ、改めて見てほしい幅があった。

100年を超えて、長野から板をつくる

OGASAKAを手がける小賀坂スキー製作所は長野市に本社工場を持ち、2012年に創業100周年を迎えた。長くつくり続けてきたことも魅力だが、僕が面白いと感じるのは、競技用だけでなく「普通に山へ行く一日」のための板にも技術が広がっていること。公式の製品分類は、技術選向けのTC、技術志向のKEO’S、レース用のTRIUN、オールシチュエーションのUNITY、マウンテン向けE-TURNまである。

基礎スキーに深く取り組む人の評価は、その人たちのものとして尊重したい。一方で、今日はどのコースを何本滑ろうかと考える人にも、OGASAKAを選ぶ理由はある。日本の雪山を巡る僕なら、まず「どんな一日を過ごしたいか」からシリーズを選ぶ。

先に決めたいのは「得意な滑り」より「好きな一日」

こんな日が多い入口にしたいシリーズ峰山の見方
圧雪コースを気持ちよく巡り、ときどきコース脇の新雪も気になるUNITYセンター幅81mmの現行3モデル。グレードだけで決めず、必要な扱いやすさを考える
圧雪が主役。でも地形やゲレンデ脇でも遊びたいE-TURN ET-8.5センター85mm。圧雪中心の「少し冒険したい日」を想像しやすい
降雪後の一本をもっと楽しみたい。圧雪も滑って戻るE-TURN ET-9.8センター98mm。雪が深い日への比重が上がる分、長さやビンディングを慎重に選びたい
ターンの精度を磨きたい、技術選・検定を目指したいKEO’S / TC僕の得意分野ではない。専門店や指導者と試乗して選びたい
アルペンレースに取り組むTRIUNGS・SLなど競技種目に応じたラインナップ。専門的な選定が必要

※モデルの用途・センター幅はOGASAKAの2026–27製品ページによる。センター幅だけで適性や滑走性能は決まりません。

峰山がまず気になるのは、UNITYの3本

U-PC|一日を軽やかに楽しみたい人へ

公式の説明では、U-PCはUNITYの中でも幅広い層に向けた扱いやすいモデル。同じ81mm幅のU-PE・U-PHより操作の負担を抑えた位置づけだ。初めてOGASAKAの板を考える人が「自分には難しすぎるのでは」と立ち止まったとき、最初に見てほしい候補。朝から夕方まで滑って、最後の一本も気持ちよく終えたいという選び方は、決して妥協ではない。

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U-PH|ゲレンデを長く、心地よく

U-PHは、公式がゲレンデ内で滑りやすく、長く滑っても疲れにくいことを目指したと説明するグラスファイバーモデル。センター81mmで、整地のカービングに加えて非圧雪への対応も意識されている。整地をしっかり楽しみつつ、降った日のコース脇にも目が向く。僕なら旅先の一本を選ぶとき、最も比べてみたいモデルだ。

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U-PE|一本に求めるものを、もう少し欲張る

U-PEはシリーズの上位モデル。公式は整地でのカービング性能と非圧雪への対応を打ち出す。同じ81mmでも、ラインナップの位置づけ、構成材、価格はU-PHやU-PCと異なる。「上位だから正解」ではなく、雪面への反応や疲れ方が自分に合うか、試乗で確かめたい。長く乗る板だからこそ、この違いはカタログの文字だけで決めたくない。

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雪が降った朝まで欲張るなら、E-TURN

僕はパウダーだけを追いかけて冬を過ごすわけではない。だから、マウンテン系を見るときも「圧雪でどう一日をつなぐか」が気になる。ET-8.5のセンターは85mm。公式はゲレンデでの軽快な操作や、ゲレンデ脇の新雪・地形遊びへの対応を案内している。ゲレンデでの滑走を主軸に、雪が降った朝にも少し寄り道したい人に向きそうだ。

ET-9.8はセンター98mm。公式はパウダーとゲレンデの両方、さらに春の雪質まで視野に入れる。新雪への期待が強い人には魅力的。ただし「コース脇」といっても立入禁止区域や管理区域外へ出てよいわけではない。滑る場所のルールを守ることが大前提だ。

OGASAKA公式|E-TURN ET-8.5 / OGASAKA公式|E-TURN ET-9.8

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板を決める前に、店で聞いてみたい三つのこと

  1. 自分の一日は整地と新雪、どちらが多いか。「いつかパウダーも」で板を選ぶより、実際に滑る日の大半を思い出す。
  2. 長さとビンディングの組み合わせ。同じシリーズでも長さで取り回しは変わる。購入画面で「板のみ」か「ビンディング付き」か、取付けとブーツ適合も確認したい。
  3. 試乗できるか。公式の説明は選ぶ入口。自分の脚で滑った感覚まで、文章が代わることはできない。

OGASAKA好きなら、小物も楽しい

公式オンラインショップには、ロゴTシャツ、ドライTシャツ、パーカ、ミトンなど、板以外にも選択肢がある。雪山の休憩時間や移動の日にさりげなく使えるものなら、愛用する板がなくてもOGASAKAの世界に触れられる。まずは公式オンラインショップの限定商品一覧を眺めたい。

最後に――速さだけでは、選べない

スキー場を何カ所も巡ると、雪質も斜面も毎回違う。それがおもしろい。OGASAKAは、技術を突き詰める人の道具であると同時に、僕のように「今日はどこを滑ろう」とわくわくする人にも、考える余地をくれるブランドだ。誰かの正解の板より、自分がまた山へ行きたくなる板を選びたい。


製品情報:小賀坂スキー製作所/2026–27アルペンスキー製品一覧/各モデルの公式製品ページ。製品仕様・販売条件・取扱いは購入前に最新情報をご確認ください。編集部独自の選び方は公式の性能保証や試乗レビューを意味しません。

峰山 直

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SKI RESORT WRITER

峰山 直

スキーが大好きで、各地のスキー場を巡るのが趣味。シーズン券や早割、リフト券、イベント情報を調べ、実際に滑りに行く人の目線で「どこへ、いつ、どう行くと楽しいか」を考えています。各地のスキー場の魅力と、お得に雪山を楽しむための情報をわかりやすく届けます。

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