駅で乗り換え、宿へ歩き、滑り終えたら食事に出る。雪旅では、滑走用のブーツを脱いでいる時間にも靴が要る。かといって、旅行の数日間だけのために買う一足にはしたくない。
DC Shoesが2026年10月16日に発売した「WINTERIZED COLLECTION」は、そんな足元を考える候補になる。日本企画の「DC GLAZE HI」「DC GLAZE」は新色で登場し、新たに「SOLEN BOOT」「RAIVN HI」が加わった。スケートブランドらしい輪郭を残しながら、モデルごとに冬向けの機能を組み合わせている。
SNOW MAKING編集部は、4モデルを「一番高性能なのはどれか」ではなく、どこを歩き、どこで脱ぎ、普段は何と合わせるかで読み解く。以下はメーカー公表情報をもとにした比較で、実際の着用テストではない。
まず押さえたいのは、4モデルで違う丈と価格
名称が似ていても、ローカット、ハイカット、ブーツでは履き口の位置も見た目のボリュームも違う。写真で形を比べたうえで、自分の移動に必要な仕様を確認したい。
| モデル | 形の特徴 | 税込価格 | 発表サイズ |
|---|---|---|---|
| DC GLAZE HI | ハイカットのライトハイク型 | 17,600円 | 23.0〜29.0、30.0cm |
| DC GLAZE | GLAZE HIと同じ機能のローカット型 | 15,950円 | 23.0〜29.0、30.0cm |
| SOLEN BOOT | ボアライニングを備えたブーツ型 | 17,600円 | 23.0〜29.0cm |
| RAIVN HI | 街でも合わせやすいスニーカー型 | 13,200円 | 23.0〜29.0cm |
価格・サイズは2026年10月16日付プレスリリースによる。サイズ表記は全サイズの連続展開や在庫を意味しない。販売店ごとの取扱サイズ・在庫は購入時に確認を。GLAZE 2モデルの30.0cmについても、取扱店へ確認したい。
DC GLAZE HIとDC GLAZEは、同じ機能を丈で選ぶ
この2モデルは、機能を一から比べ直すより、まずハイカットかローカットかを決めると選びやすい。発表では、GLAZEはGLAZE HIと同じ機能を備えるローカットモデルと説明されている。価格差は1,650円だ。


共通する主な仕様は、シンセティックレザーとポリエステルキャンバスのアッパー、防水フィルムを用いたライニング、ガラス繊維を配合したラバーを使うアウトソール。中底には熱を逃がしにくくするフォイル・ストローベルを採用し、EVAミッドソールと低反発インソールを組み合わせる。
ただし、素材名だけでは自分の足との相性までは分からない。ハイカットなら足首まわりの当たり方、ローカットなら踵の浮き方を、旅行で使う靴下と合わせて確かめたい。普段のパンツの裾をかぶせたときの見え方も、街で履き続けるなら大切な比較になる。


カラーは両モデルともWheat/GumとBlack/Black/Black。明るいウィート系は靴の形を見せやすく、黒は服との色のつながりをつくりやすい。これは写真から考える編集部のスタイリング提案で、汚れにくさや手入れのしやすさを示すものではない。
DC GLAZE HIの公式製品情報 / DC GLAZEの公式製品情報
SOLEN BOOTは、保温の構成と締め方に注目
新モデルのSOLEN BOOTは、4モデルの中でもブーツらしい存在感がある。リップストップ素材のアッパーにボアライニングを組み合わせ、ドローコード式のシューレースとサイドパネルでフィット感を調整する構成だ。メーカーは熱反射ライニングや中綿も説明している。


GLAZEのアウトソールに記載されるガラス繊維配合ラバーと、SOLENに記載されるサーモプラスチックラバーは、同じ説明ではない。SOLENは雪面を想定した複数のトレッドパターンを採用するという。コレクション共通の「冬向け」という言葉だけで、全モデルに同じ構造が入っていると考えない方がよい。
宿や温泉で靴を脱ぐ機会が多い旅なら、締め方と脱ぎ履きの動作を店頭で試す価値がある。コードを引く手順、履き口の広がり方、締め直したときの収まりを一続きで確認すると、カタログの「着脱しやすい」を自分で判断できる。Black/Camoはデジタルカモ柄、Black/Blackは黒一色の展開だ。
RAIVN HIは、冬の日常から選ぶスニーカー型
RAIVN HIは、今回紹介する4モデルで最も価格を抑えた13,200円。撥水加工を施したリップストップナイロンとシンセティックヌバックをアッパーに使う新作防水シューズで、踵にはリフレクター素材のパイピングを配している。


メーカーは、防水ライニング、サーモプラスチックラバーのアウトソール、EVAミッドソール、低反発インソールなどを案内する。一方、今回のリリースでGLAZEやSOLENに記載されている保温構造が、そのままRAIVNにも共通するとは書かれていない。見た目や価格と一緒に、必要な機能の記載をモデル単位で読むことが大切だ。
普段の服に合わせる場面が多く、ときどき冬の旅行にも連れていきたい。そんな買い方なら、Brown/BlackとBlack/Blackの色を見比べるところから始めてもいい。逆に、長く屋外にいる予定で保温性を重視するなら、外観だけで決めず、店頭で用途を伝えて相談したい。
「防水」「防滑」を、旅の条件に置き換える
これらは雪旅の移動や冬の日常を考えるための靴であり、スキー・スノーボードの滑走用ブーツとして紹介しているわけではない。また、メーカーの防水・防滑の説明は、あらゆる浸水や転倒を防ぐ保証ではない。今回のリリースには、モデルを横並びで比較できる耐水圧、適用温度、氷上グリップの測定値は掲載されていないため、編集部では性能順位を付けていない。
出発前には、雪のある場所をどれくらい歩くのか、送迎で宿まで行くのか、夜に町へ出るのかを整理しよう。靴の試着では、足先の余裕、踵の浮き、足首への当たりを確認する。「冬用だから大丈夫」とまとめず、現地の路面状況に合わせて行動することも必要だ。
行き先がまだ決まっていなければ、全国スキー場マップで位置関係を見ながら、駅・宿・ゲレンデの移動を考えたい。滑った後に温泉へ寄るなら、スキー場周辺の温泉ガイドも旅程づくりに使える。営業時間や冬季の交通は、各施設の最新案内で確認しよう。
雪山の外で履く一足にも、選ぶ理由を
今回のコレクションは、CFN Malikを起用したビジュアルで冬のストリートスタイルを提案している。雪への備えを、街の服装から切り離さない。そこにDC Shoesらしい見せ方がある。
スキー場や周辺の売場にとっても、靴を「防寒用品」として並べるだけでなく、「駅から宿へ」「夕食へ出る」「翌朝に履き直す」といった場面から説明する余地がある。利用者が知りたいのは機能名の数より、自分の旅行で役立つかどうかだ。
販売先はDC Shoes直営店舗、公式サイト、取扱店舗。形を写真で絞り、機能の違いを確かめ、最後は自分の足で試す。雪旅だけに閉じない一足を選ぶなら、その順番を大切にしたい。
文・構成:SNOW MAKING編集部。出典:ボードライダーズジャパン合同会社のプレスリリース(PR TIMES、2026年10月16日)、DC Shoes公式特集・各製品ページ。画像提供:ボードライダーズジャパン合同会社(PR TIMES掲載素材)。本記事は公表情報をもとに編集部が構成・解説したもので、使用感や性能の実測レビューではありません。機能説明はメーカー発表に基づき、選び方と売場への視点は編集部の提案です。情報確認日:2026年10月19日。

