いまゲレンデで、思い思いのウェアを着て滑れる。その「当たり前」がなかった時代を知ると、一着のウェアの見え方は少し変わる。Burtonが創業50周年に向けて発表した「’85/’86 パウダーシェルコレクション」は、1980年代のデザインを現在の雪山へ連れてくる企画だ。
50周年を迎えるのは2027年。今回の製品は、2026-27シーズンを通じて展開する5つの時代の物語の第1章として、2026年9月11日から販売されている。どんな歴史が詰まっていて、選ぶときは何を見たいのか。
「滑る人のための服」が必要だった時代
Burtonが今回振り返るのは、1977~1987年。スノーボードがまだ多くのリゾートで歓迎されず、滑る場所そのものを広げようとしていた頃だ。板をつくるだけでなく、ショップ、映像を撮る人、パークをつくる仲間、そして滑り続ける人たちが文化を育ててきた。

Burtonは当時のパウダーシェルを、スノーボーダー向けアウターウェアの原点として位置づける。「滑るための服」は、見た目だけでなく、誰が雪山を楽しめるかを示すものでもあった。今回の復刻は、そんな時代の形と空気を思い出させる。
復刻は、昔の性能をそのまま再現することではない
新しいパウダーシェルは、1985/86年のデザインを参照しながら、現代の3レイヤー構造で仕立て直したジャケットとパンツが中心。3レイヤーは、生地を重ねた構造を指す言葉で、懐かしい見た目だけで今のギアを選ぶ必要はない、というのがこの企画のポイントだ。
発表時の税込価格は、3Lジャケット60,500円、3Lパンツ57,200円。ヘビーウェイトのTシャツやビーニーも展開する。ジャケットとパンツを両方そろえるなら合計117,700円(税込)となる。買う前に、手持ちの中間着と重ねた着心地、袖や裾の長さ、必要なサイズを実際に確かめたい。3レイヤーという言葉だけで、自分に合う暖かさまで決まるわけではない。


昔のウェアを今の生地でつくることには、単なる復刻以上の意味がある。スノーボードが滑る場所を少しずつ広げてきた歴史を、今のライダーが日常のゲレンデで着られる形にする。「このデザイン、なぜ生まれた?」と仲間と話すきっかけになるなら、ギアは文化を次へ運ぶ道具にもなる。
いつ、どこで手に取れる?
第1章のコレクションは9月11日から、Burtonのフラッグシップストア(東京・札幌・長野・大阪)、Burtonストア(ルスツ・仙台・神田)、一部取扱店と公式オンラインストアで販売開始。サイズや色の在庫、店頭展示は店舗ごとに確認したい。
ブランドは今後、10月から翌年2月にかけて残り4つの時代をテーマにした企画を順次展開する予定。製品だけでなくイベントや短編ドキュメンタリーも計画されている。まずはBurtonの50周年特設ページで、過去の写真と今の製品を見比べてみるのも面白い。
出典:バートンジャパン合同会社のプレスリリース(PR TIMES)、Burton公式特設ページ。価格・販売状況は公開時点の発表内容です。

