朝いちばんの圧雪を、きれいな弧で滑りたい。少し足を延ばして、リフトの先にある雪景色にも会いたい。そんな二つの気持ちを、一つのブランドの中で考えられるのがサロモンの面白さです。
峰山直です。OGASAKA、ロシニョール、アトミックと用具を見てきましたが、今回はSALOMON(サロモン)。街で見かけるスニーカーの印象が強い方にも、雪山では板、ビンディング、ブーツ、ウエアまでつながるブランドだと知ってもらいたいと思います。
私が用具を選ぶときに最初に考えたいのは、「どの一日を、気持ちよく滑りたいか」です。今回は整地向けのスキー2本とフリーライドツーリング向け1本、BOA搭載のSHIFTブーツ2モデル、ウエア3点を、その順番で見ていきます。
【PR】この記事にはアフィリエイト広告を含みます。掲載リンク経由の購入により当サイトが報酬を受け取る場合があります。本記事は公式カタログ・製品情報をもとにした用具紹介で、各モデルの実走試乗レビューではありません。
街のサロモンも、雪山のサロモンも、出発点はアヌシー
サロモンの始まりは1947年、フランスのアヌシーでのスキーエッジ製造。そこからビンディング、スキーブーツへと領域を広げ、公式年表では最初のスキー板S9000の登場は1990年です。1997年にはスノーボードの本格展開と、ツインチップスキーTeneightyが続きました。
現在はアルペンスキーやスノーボードに加え、トレイルランニング、ハイキング、アパレル、バッグ、街で履くスポーツスタイルまで展開する世界的なアウトドアブランドです。ここで私が面白いと思うのは、商品が多いこと以上に、同じ「山」を、滑る・歩く・走るという別々の入り口から見ていること。夏の山道で親しんだロゴを、冬のブーツでも見つける。そのつながりは、雪山へ通う人にはちょっと嬉しいものです。
ただし、サロモンなら誰が乗っても同じ満足が得られる、という選び方はしたくありません。ブランドの幅が広いほど、モデルの役割も違います。整地を磨く板と、登って新雪へ向かう板。その違いを理解すると、大きなブランドのカタログが急に身近になります。
峰山が選ぶスキー3本|「整地2本+山1本」で役割を分ける
以下のスキーとブーツは、日本向け2026/27公式カタログを基準にしています。同じ商品名でも旧年式とは構造・寸法・セット内容が異なる場合があります。購入時は年式と品番まで照合してください。
| モデル | 主な舞台 | 峰山の選びどころ | 2026/27税込参考価格 |
|---|---|---|---|
| S/MAX 12 + I12 TL GW | 整地・カービング | ターンの精度と安定性を重視 | 165,000円 |
| S/MAX 8 + M10 GW | 整地・カービング | しなやかさと扱いやすさを重視 | 110,000円 |
| S/LAB QST ECHO | 新雪・フリーライドツーリング | 登りも考えながら、下りを楽しむ | 137,500円(板単体) |
価格は公式カタログ掲載額で、実売価格ではありません。スキーの長さ、年式、ビンディングの有無により販売条件が変わります。
1.S/MAX 12|いつもの整地を、もう少し丁寧に滑りたい
最初の一本はS/MAX 12。2026/27モデルはフルモデルチェンジし、競技用EQUIPEにも採用されるPower Control System(PCS)を搭載しています。チタン層とコルクによって振動を抑える設計に、ダブルTi、フルサンドイッチ構造、カルバ/ポプラウッドコアを組み合わせたオンピステモデルです。
公式カタログのウエスト幅は68mm。165cmでは121–68–104mm、回転半径13mです。以前のS/MAX 12の72mm仕様を、そのまま新モデルの説明に使わないようにしたいところ。同じ名前でも、中身を確認する意味があります。
私なら、朝の締まった斜面で「今日はターンの入りから出口まで、一本ずつ揃えていこう」と考える方の候補にします。速さだけを目的にせず、エッジを使う感覚を磨きたい日ですね。構造からは精度と安定性を重視した方向が読み取れますが、実際の負担感や好みは体格・技術・長さで変わります。しっかり滑りたい人ほど、試乗で自分の速度域に合うか確かめたい一本です。
峰山の見方:背伸びのために上位モデルを選ぶより、「整地を丁寧に滑る時間が多いから、この構造が欲しい」と説明できる選び方がいいと思います。
2.S/MAX 8|カービングを、一日楽しむための選択
S/MAX 8は、軽量構造のDualcore²を採用したオンピステモデル。アッシュウッドコアと三軸ファイバーによる構造で、2026/27公式カタログではチタナルを使わない、よりしなやかなフレックスが特徴とされています。ウエスト幅は72mm。165cmの回転半径は14mです。
S/MAX 12と数字だけを比べて「8だから下」という見方をすると、この板の役割を見落とします。私が候補にしたいのは、ターンの形を整えたいけれど、午後まで無理なく滑ることも大切にしたい人。久しぶりにスキーへ戻ってきた方や、強く踏み続けるよりもリズムを作って滑りたい方にも、試す理由があります。
もちろん、柔らかめなら全員に簡単、という話でもありません。体重やスピードが上がれば、求める支え方も変わります。選ぶときは上位モデルとの優劣よりも、いつもの斜面で無理なく板をたわませられるかを見たい。最後の一本まで気持ちよく帰ってこられることも、立派な性能です。
峰山の見方:「あと二本、滑って帰ろうかな」と思える道具を選ぶ。用具の買い替えでは、この気持ちを結構大事にしています。
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3.S/LAB QST ECHO|登った先の雪も、下りの楽しさも欲しい
三本目は、2026/27日本向けカタログに掲載されるS/LAB QST ECHO。フリーライドツーリング向けのモデルです。ウエスト幅106mmの板にカルバ/ポプラウッドコアを使い、軽さと下りでの性能の両立を狙っています。トップとテールにはコルクによる振動対策も採用。173cmのカタログ重量は一枚1,700g、回転半径18mです。重量はビンディングを含まない参考値になります。
整地向けS/MAXとは、そもそも向かう景色が違います。こちらは、新雪のある斜面へ登って、滑り降りる時間も大切にしたい人の候補。軽さだけで長い登りを最優先する板というより、登ることと、滑ることの釣り合いを自分で決めたいときに検討する一本です。
私としては、これを「ゲレンデからのステップアップ」と一言で片づけたくありません。山を歩くスキーには、シール、適合するツアービンディング、ブーツ、雪崩装備、ルートや雪の判断が必要です。まずは講習やガイド付きの機会で経験を積み、自分の目的に合うセットを専門店で組む。そのうえで「下りも楽しみたい」という気持ちに応えてくれるかを見たいモデルです。
峰山の見方:リフトの先へ行くために板を選ぶなら、買い物の予算に「山を学ぶ時間」も入れておきたいですね。
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商品画像・掲載情報:スキーショップ安曇野/楽天市場
BOAブーツはSHIFTを2モデル|ダイヤルより先に、足の居場所を考える
スキー板を眺めている時間は楽しいのですが、ブーツが合わなければ、その楽しさは長続きしません。今回は2026/27のSHIFTシリーズから、ALPHAとSUPRAの120フレックスを選びました。両方ともBOA Fit Systemを搭載し、滑走とハイクを想定したシリーズです。
BOAはダイヤルで細かく締め具合を調整する仕組み。だからといって、足型やサイズが合わないブーツを、強く締めれば解決するわけではありません。かかと、甲、足の幅、すねの当たりを確認してから、調整のしやすさを見る順番が大切です。
| モデル | カタログのラスト表記 | フレックス | 税込参考価格 |
|---|---|---|---|
| SHIFT ALPHA S BOA 120 | 98–104mm | 120 | 148,500円 |
| SHIFT SUPRA S BOA 120 | 100–106mm | 120 | 143,000円 |
ラスト表記はフィットの目安で、すべてのサイズで同じ実寸という意味ではありません。フレックス値もメーカーやシリーズをまたいだ共通規格ではありません。現物の試着とフィッティングを優先してください。
4.SHIFT ALPHA S BOA 120|足を包む精度から、滑りを考える
ALPHAは、98mmを基準とするタイトなフィットが特徴のシリーズ。2026/27の120モデルは、EXOBELT、BOA Fit System、カフとシェルをつなぐFreeSpine、スキー/ウォーク切り替えのTwinlockを搭載します。公式カタログでは130モデルと同等の主要機能を持ち、フレックスを少し柔らかくして操作性を高めた位置づけです。
峰山目線で惹かれるのは、ゲレンデを滑る感覚を大事にしながら、歩く日も考えられること。ただ、足をしっかり包む方向の設計ですから、幅の広い足を無理に押し込む買い方は避けたい。BOAの便利さは、まず足に合うシェルがあってこそだと思います。
「滑りのために足を固定したい。でも山を歩く機能も欲しい」。その両方を求める方が、最初に試着して比較する候補です。120という数字だけで決めず、足首を曲げたときの支え方と、歩行モードでの動きまで確かめたいですね。
リンク先の年式について:2026/27のSHIFT ALPHA S BOA 120(L45427400)の直接販売ページは確認できていません。楽天・Yahoo!とも、比較用に2025/26のSHIFT ALPHA BOA 120 GW(L47655800)を案内しています。両方の掲載品は上記2026/27モデルとは別年式です。価格と仕様を混同せず、年式・品番を確認してください。
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商品画像・掲載情報:パドルクラブ/楽天市場。本文の2026/27品ではありません。
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掲載情報:パドルクラブ/Yahoo!ショッピング。本文の2026/27品ではありません。
5.SHIFT SUPRA S BOA 120|同じSHIFTでも、足の幅という別の入口
SUPRAは、100mmを基準とするミディアムラストを採用。ALPHAより広めの設計を入口に、BOAの調整機能とフリーライドツアーブーツの機能を組み合わせています。2026/27公式カタログ掲載の120モデルは、滑走性能とハイク時の快適性の両立を狙った位置づけです。
ここは「ALPHAが本格派、SUPRAは妥協」と読みたくありません。足の形が違えば、適切な選択も変わります。ALPHAを履いて甲や前足部に強い圧迫を感じる方なら、SUPRAを比較する意味がある。一方、足幅が狭い方が余裕だけを求めると、滑るときの足の動きが気になる可能性もあります。
私なら同じ日に両方を試着し、かかとの収まりと前足部の圧迫、前傾したときの感覚を比べます。足に合う一本を選べれば、カタログを読む時間が、冬を楽しむ準備に変わります。
購入前の確認:ブーツのソール規格、ビンディングの対応、テックインサートの有無と使用条件は、組み合わせる現物ごとに専門店で確認してください。「SHIFT」という名前が同じでも、すべての板・ビンディングと自動的に適合するわけではありません。
ウエアは3点|リフトの寒さ、脚の動き、汗の逃がし方
板とブーツが決まったら、ウエアです。私は外側の格好よさだけでなく、リフトで冷えすぎないか、動いた後に汗をためないかを考えたい。今回はジャケット、パンツ、ミドルレイヤーを一つずつ選びました。以下は国内公式ストアの掲載製品を基準とし、年式・色・品番の違う商品を混同しないように確認してください。
6.BRILLIANTジャケット|寒いリフトを我慢大会にしない
男性用BRILLIANTジャケット(参照品番LC26354)は、合成素材の中わた入りスキージャケット。公式説明ではPrimaLoft Blackインサレーションと、体温の反射を利用するHeiQ Xreflexレイヤーを採用しています。保温を重視しながら、スキーでの動きやすさも考えたモデルです。
候補にしたいのは、真冬のゲレンデでリフトに乗る時間が多い方。滑っているときには平気でも、止まると急に冷える。そんな一日のために、暖かさを道具側で用意する考え方です。逆に、長く登って汗をかくツーリングの日に、同じ着方が最適とは限りません。活動量と中に着るものを合わせて選びたいですね。
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7.BRILLIANTパンツ|試着室では、立つだけで終わらない
男性用BRILLIANTパンツ(公式参照品番LC26358。販売リンクはLC26355など色違いも含みます)は、防水性と通気性を備えたストレッチ素材を採用するスノーパンツ。BRILLIANTジャケットとの組み合わせも想定されています。
私が試着でやっておきたいのは、軽くしゃがむ、膝を曲げる、足を前後に開くこと。立った姿がきれいでも、滑る姿勢で膝やお尻が突っ張れば、雪上で気になります。ブーツを履いたときの裾とゲイターの収まりまで見られると、さらに安心。色を揃える楽しさに、動きやすさの確認を一つ足して選びたいパンツです。
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8.ESSENTIAL LIGHTWARM|見えない一枚が、一日を変える
男性用ESSENTIAL LIGHTWARMフルジップフリース(参照品番LC24436)は、スキーからハイキングまでを想定したミドルレイヤー。公式説明では、保温性と通気性を持ち、汗や湿気を吸収して発散する素材を使っています。
こうした中間着は、売り場では板やジャケットほど目立ちません。でも、晴れた昼と冷え込む夕方の間を調整する仕事は大きい。フルジップなら開け方で調整しやすく、重ね着の厚みも確認できます。厚いものを何枚も詰め込むより、ベースレイヤー・ミドル・外側の役割を分けて考える。その中心に置きたい一枚です。
冬だけで役目を終えず、春秋の山歩きでも使う場面を考えられる。滑る、歩く、街で過ごす。それぞれの時間に道具をつなげられるところに、サロモンの広さがよく表れています。
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峰山なら、こう組み合わせて考える
- 整地をしっかり磨く日:S/MAX 12を候補にし、まず普段の速度と体格で扱える長さを確認。ブーツはゲレンデ専用モデルも含めて、足に合うものを比較します。
- 無理なく一日滑りたい日:S/MAX 8のしなやかさに注目。BRILLIANTとミドルレイヤーで、寒さと暑さの両方を調整します。
- 登った先の雪を目指す日:S/LAB QST ECHOとSHIFTを候補に、適合するビンディング・シールまで含めたセットで検討。山の知識、講習、ガイドの費用も一緒に考えます。
SHIFTを紹介しましたが、登る予定がない人までツアーブーツを選ぶ必要はありません。反対に、山へ行くなら軽さだけで決めず、歩く時間と滑る時間のどちらを重視するかを整理する。この一手間が、買った後の納得につながると思います。
世界的なブランドの売り場は、選択肢が多くて迷います。でも「有名だから欲しい」から一歩進んで、「自分の冬には、この役割が欲しい」と言えれば、選びやすくなる。サロモンの面白さは、整地でターンを描く朝から、山を歩く午後まで、別々の楽しみ方にそれぞれ道具が用意されていることです。皆さんなら、今年の冬をどこから広げますか。
出典・購入時の確認
- サロモン公式オンラインストア
- Salomon公式ブランド年表(創業・製品の歴史)
- 2026/2027 SALOMON ALPINE SKI特設サイト(日本向けスキー・ブーツ公式カタログ)
- BRILLIANTジャケット公式製品情報
- BRILLIANTパンツ公式製品情報
- ESSENTIAL LIGHTWARM公式製品情報
情報確認日:2026年10月2日。仕様、国内展開、価格、在庫は変更される場合があります。リンク先の商品名だけでなく年式・品番・サイズ・セット内容を確認してください。商品画像は各掲載元の広告素材・製品情報に基づき、掲載元を併記します。


