一度きりで終わらせない。
4歳から小学生までを対象に、全国16スキー場をシーズン中何度でも楽しめる仕組みです。参加費は第1次募集なら1,800円。家族の雪山デビューを現実的にする「NSDキッズプログラム」を、費用・使い方・注意点まで分かりやすく整理します。
子どもと雪山へ行きたい。でも家族全員のリフト券や道具、移動費を考えると、最初の一日を決めるのは簡単ではない。スキー場を巡ってきた峰山 直として、もっと多くの家族に雪の上で「もう一本」を味わってほしい。
日本スキー場開発株式会社の2026-2027シーズン「NSDキッズプログラム」は、対象の子どもが参加費を支払うと、7県16スキー場を各施設の営業期間中に繰り返し滑れる仕組みだ。第1次募集の参加費は1,800円。家族全体の費用と利用条件を確かめながら、子どもの「また行きたい」を次につなぐ使い方を考えよう。
1,800円は家族全員分の旅行費ではなく、子ども1人の第1次募集参加費です。保護者のリフト券、交通費、用具レンタル、スクール、食事などは別途必要です。それでも、複数回滑る家庭ほど子どものリフト利用負担を大きく抑えられる可能性があります。
何がすごい?「1回行く理由」ではなく「何度も行く理由」をつくる
子どもがスキーやスノーボードを好きになるには、最初の一日だけでなく、間を空けずに繰り返し雪に触れることが大切です。初日はブーツに慣れるだけ、次はリフトに乗る、そして自分で曲がれるようになる。雪山の楽しさは、少しずつできることが増える過程にあります。
ところが、毎回リフト券を買う前提では、家族にとって「もう一度」が高い壁になります。対象16施設を繰り返し利用できる本プログラムは、その壁を低くし、1回のレジャーをシーズンを通した家族の体験へ変える点に価値があります。

対象年齢・募集期間・参加費
第1次と第2次では参加費が異なります。利用を考えている家庭は、シーズンが始まってから迷うより、対象や予定を早めに確認した方がよいでしょう。
使えるのは7県16スキー場
対象施設は東北から関西まで広がります。2026-2027シーズンは、群馬県のホワイトワールド尾瀬岩鞍に加え、2026年9月11日の発表で新潟県のアライマウンテンリゾートも対象となり、全16施設に広がりました。
みやぎ蔵王えぼしリゾート
オグナほたかスキー場
川場スキー場
丸沼高原スキー場
NEW ホワイトワールド尾瀬岩鞍
石打丸山スキー場
NEW アライマウンテンリゾート
つがいけマウンテンリゾート
白馬岩岳スノーフィールド
白馬八方尾根スキー場
鹿島槍スキー場ファミリーパーク
竜王スキーパーク
菅平高原スノーリゾート
めいほうスキー場
福井和泉スキー場
びわ湖バレイ
近場をホームゲレンデのように繰り返す使い方も、旅行に合わせて違う山を巡る使い方もできます。コースや雪質、景色、食事が変われば、同じ家族でも毎回違う発見があります。

申し込みから利用まで――家族が迷わないための流れ
- 1公式サイトで対象条件と規約を確認する
年齢・在学区分、対象施設、利用除外日や受取方法を確認します。 - 2子どもの情報・顔写真を登録し、参加費を決済する
シーズンパスは登録した本人だけが利用できます。 - 3会場受取または郵送を選ぶ
2026年10月31日までの申込では、700円を追加すると郵送を選択可能。郵送では在庫状況に応じてデザインを選べます。イベント会場での受取予定もありますが、詳細は公式案内を確認してください。 - 4パスを持って対象スキー場へ
各施設の営業情報と当日の運行状況を確認して出かけましょう。アライマウンテンリゾートと福井和泉スキー場では、シーズンパスで直接ゲートを通過できないため、窓口でパスを提示し、当日の1日券に引き換えて利用します。
保護者の料金と道具代はどう考える?
子どものシーズンパスが安くても、家族全体の費用設計は必要です。最初に押さえたいのは、保護者のリフト券は別という点。NSDは保護者向けに複数施設で使える共通時間券も用意しています。
- 25時間券:30,000円(限定5,000枚)
- 15時間券:22,500円(限定5,000枚)
- 販売期間:2026年8月28日〜2027年3月31日
時間券は「午前だけ」「子どもと数本だけ滑る」といった家族利用と相性があります。ただし、利用できる施設数や運用条件はキッズパスと同一とは限りません。購入前に必ず公式条件を確認してください。
また、成長の早い子どもは、毎年サイズが変わる用具も悩みどころです。2026年9月1日〜11月30日には、数量限定でシーズンレンタルの申込も案内されています。期間中のサイズ調整、慣れた道具を使い続けられること、毎回のレンタル手続きを減らせることが利点です。レンタル料金は本プログラムの参加費には含まれません。

滑るだけではない。子どもが「雪山の仲間」になる体験
NSDキッズプログラムでは、元日本代表や国際大会経験者と一緒に滑る企画、キッズ向けスキー・スノーボード大会、保護者と離れて参加するキッズキャンプなども計画されています。
注目したいのは、競技会が経験者だけの場ではないことです。公式発表では、過去のキッズ大会で初出場者が半数を超えたとされています。順位だけを競うのではなく、スタート台に立つ緊張や、同世代と滑る楽しさを知る入口になっています。

中学生になったら終わり?継続のための限定パスも
小学生向けプログラムの卒業後も雪山から離れないよう、中学生向けの13スノーリゾート共通シーズン券も用意されています。価格は15,000円、販売予定は3,000枚です。対象は中学校に在籍している子どもで、過去のNSDキッズプログラムの利用経験は問いません。対象施設はキッズプログラムの16施設とは異なり、シーズンレンタルやイベント参加などのキッズプログラム特典も対象外です。購入前に公式販売ページで対象施設と利用条件を確認してください。
小学生の入口から中学生の継続へつなぐ設計は、スキー産業にとって重要です。家族で始めた子どもが、自分の意思で雪山を選ぶ年代まで滑り続けられるか。そこに将来の参加人口を左右する分岐点があります。
申し込む前に確認したい注意点
- シーズンパスを使えるのは登録した子ども本人のみです。
- 学校行事や一部スキー大会などでは利用できない場合があります。
- レンタル、スクール、食事、駐車場などは別料金です。
- 天候、積雪、点検、リフト運休などにより、営業内容が変わることがあります。
- 施設ごとの営業日、除外条件、受取方法は出発前に公式情報で再確認してください。
- 申込内容や特典は変更される可能性があります。
峰山 直の視点――「もう一度滑りたい」を続けるために
子どもが一本滑って笑ったら、次の週末も雪山へ行きたくなる。その入口をつくるのが今回の参加費であり、家族が続けられるよう支えるのは、道具や移動、休憩まで含めた一日の過ごしやすさです。
低い参加費は最初の心理的障壁を下げます。複数施設で使えることは、地域をまたぐ回遊を生みます。イベントや大会は、子ども同士のつながりと成長実感をつくります。保護者向け時間券やシーズンレンタルは、家族全体の不便を減らします。これらが一つにつながることで、単発の値引きではなく、未来のスキーヤー・スノーボーダーを育てる顧客体験になります。
もちろん、参加費だけで家族の負担がすべて解消されるわけではありません。交通、宿泊、用具、食事も含めた総額は残ります。だからこそスキー場側には、初回来場者へ分かりやすい導線を用意し、駐車場からレンタル、レッスン、休憩まで「家族が困らない一日」をつくることが求められます。
最初は雪遊びだけでも構いません。一本滑れた、リフトに乗れた、違う山へ行けた。子どもにとって、その一つひとつが冬の記憶になります。対象条件と家族全体の費用を確認し、自分たちに合うなら、今季は“一度だけのスキー旅行”ではなく“家族で育てる雪山シーズン”を始めてみてはいかがでしょうか。
情報・画像出典
日本スキー場開発株式会社「NSDキッズプログラム『こどもと雪の、未来のために』キッズプログラム会員様に15施設で利用できるシーズンパスをご提供」(PR TIMES、2026年8月3日)、同社のアライマウンテンリゾート加入と中学生共通シーズン券の対象拡大に関する発表(PR TIMES、2026年9月11日)、NSDキッズプログラム公式サイトおよび中学生共通シーズン券の公式販売ページ。募集開始時の発表をもとに、峰山 直が滑り手の視点から構成・解説しています。
2026年10月19日更新:対象施設数を16施設に、施設一覧をアライマウンテンリゾートを含む内容に更新しました。中学生共通シーズン券についても、対象13施設および過去の利用経験を問わない申込条件を反映しました。最新の申込条件、営業状況、利用規約は必ず公式サイトでご確認ください。
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