朝の一本を守る仕事は、夜の作業から始まる――PRINOTHが示す圧雪の可能性

PRINOTHの圧雪車LEITWOLF スキー場経営
画像提供:PRINOTH

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朝一番のゲレンデを滑る人は、きれいな雪面が何台の車両と何人の判断でつくられたかを知らない。けれどスキー場を経営する人にとって、圧雪は毎朝の商品をつくる仕事そのものだ。雪が足りない斜面へどれだけ残せるか。限られた夜にどこまで仕上げられるか。その積み重ねが、営業できる日数と来場者の体験を左右する。

圧雪車メーカーPRINOTH(プリノート)の取り組みを見ていると、問いは「次にどの車種を買うか」だけではないと気づく。車両、雪の情報、働く人の判断をどう結び、山全体の運営を強くするか。SNOW MAKING編集部は、その視点からプリノートを読み解いた。

雪が薄い春、経営者は何を守るか

春先、積雪が少なくなった連絡コースが一本あるとする。そこを閉じれば、まだ雪の残るエリアへの動線も失われるかもしれない。逆に、やみくもに雪を運べば、別の場所の雪と貴重な作業時間を使ってしまう。これは雪上だけの判断ではなく、営業範囲をどう維持するかという経営判断だ。

PRINOTH CONNECTの積雪深計測は、位置情報とともに雪の厚さを把握し、必要な場所に雪を配分するための仕組みとして紹介されている。人工降雪の投入先を考える際にも手掛かりになる。ただしシステムが自動で正解を出すわけではない。地形や天候を知る人がデータを読み、どのコースをいつまで生かすかを決める。その判断を、経験だけに閉じ込めないところに価値がある。

PRINOTH CONNECTによる雪と車両の管理イメージ
雪の状態と作業を共有するPRINOTH CONNECT。画像提供:PRINOTH

一晩の作業を、一台の馬力だけで考えない

まとまった広い斜面を朝までに仕上げたい。一方で、林間の接続路やパークの細部にも手を入れたい。多くのスキー場では、同じ夜に性格の違う仕事が重なる。強い車両一台で全部を担わせるより、コースの形と作業量に合わせて役割を分ける発想が必要になる。

プリノートのLEITWOLFは530馬力の大型車両で、広い斜面の整備や雪の移動を担う。一方のBISONはパーク造成を重視した車両で、取り回しが求められる区間も含めて使い方を検討できる。狭い通路やトレイルなど用途が明確ならHUSKYも選択肢に入る。ここで大切なのは製品名の序列ではない。各車両の移動時間、旋回場所、ブレードを含む実際の幅、担当できる人員を並べ、今の山で一晩の作業がどう変わるかを考えることだ。通行の可否や効率は現地のコース条件で確かめたい。

広いゲレンデを整備するPRINOTH LEITWOLF
広い斜面の作業を担うLEITWOLF。画像提供:PRINOTH

パークは「つくって終わり」の設備ではない

スノーパークは集客の理由になる。その一方で、アイテムを安全な状態に整え続けるには、雪、車両、人手、時間が必要だ。朝の仕上がりが良くても、維持に毎日大きな負担がかかれば継続は難しい。パークへの投資は、造成時の見栄えだけでなく、シーズンを通した運営まで見なければならない。

BISONにはパーク向けの仕様やアタッチメントがあり、PRINOTH CONNECTには積雪深と設計を車内で確かめながら作業する使い方が示されている。必要な場所へ必要な雪を動かし、同じ形を翌日以降も再現する。これはコストを考えながらパークの品質を保つための一つの方法だ。経営者なら、来場の動機や滞在への寄与と、造成・維持の作業時間を一緒に見たい。

パーク造成にも用いるPRINOTH BISON
パークづくりを視野に入れたBISON。画像提供:PRINOTH

熟練者が休んでも、山を回せるか

圧雪の仕事は、斜面ごとの癖を覚えた人に支えられている。その技術は大きな財産だが、特定の人だけが雪の薄い場所や作業順を知っている状態は、繁忙期の欠員や世代交代に弱い。人を減らすことより、限られた人員で安全に仕事を引き継げることのほうが、今のスキー場には切実ではないだろうか。

PRINOTH CONNECTは車両の状態や作業の割り当て、整備予定を共有する機能も備える。ベテランの判断をデータですべて置き換えることはできない。それでも「今日はどこを優先したか」「次にどの車両を整備するか」をチームで見られれば、引き継ぎや運行の振り返りはしやすくなる。圧雪車の導入を、人材育成と整備体制まで含む投資として考えたい。

次の世代の車両は、今の課題から考える

プリノートは電動のHUSKY E-MOTIONを展開し、水素を用いたLEITWOLF H2-MOTIONのコンセプトも示す。技術の方向は興味深い。ただ、日本の各スキー場での導入可否を一律には語れない。稼働する時間帯、充電・燃料の設備、雪上での作業量、供給や整備の体制まで確認して初めて、自分の山の選択肢になる。電動車が走行中に排ガスを出さないことと、電力の製造まで含めた排出がゼロであることも区別したい。

電動圧雪車PRINOTH HUSKY E-MOTION
電動のHUSKY E-MOTION。画像提供:PRINOTH

圧雪車を選ぶことは、来季のゲレンデを設計すること

積雪の薄い区間を一日でも長く使えるか。広い斜面と細い接続路を、毎晩の限られた時間でどう整えるか。パークを収益につながる魅力として続けられるか。現場の技術を次の人へ渡せるか。プリノートの車両とデジタルサービスは、これらの問いを一つの運営計画として考える材料を与えてくれる。

SNOW MAKING編集部が経営者なら、まず自分のスキー場で「雪・時間・人」のどこが最も不足しているかを整理する。そのうえでプリノートの提案を、実際のコースと作業計画に重ねてみたい。機械の力を知ることは、ゲレンデの未来をつくる方法を考えることでもある。

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本記事はPRINOTHとのタイアップ記事です。仕様・提供状況は地域、構成、時期により異なります。数値に基づく削減効果や国内導入実績を示すものではありません。画像提供:PRINOTH。参考:PRINOTH公式サイトの車両・PRINOTH CONNECTの製品情報。

SNOW MAKING編集部

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SNOW MAKING編集部

SNOW MAKING編集部は、スキー場経営、雪づくり、索道・設備、人材、地域観光など、日本のスキー産業を支える現場の挑戦と技術を取材・編集しています。利用者と産業の双方に役立つ、正確で読みやすい情報発信を大切にしています。

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